タナゴコロ

よこーさん!!キスマイ。初心者。@Ttk_d

舞祭組の歩みをUTAGE!2014年で振り返る

来たる3/8に舞祭組第三弾シングル「やっちゃった!!」が発売される。UTAGE!やそもそも舞祭組のあり方については人によって捉え方は様々であろうと理解はしているつもりだが、私は彼らが成長していく様を見られることが嬉しいし楽しいと感じている。こんな見方もあるのだなと思って下されば幸い、読みたくない方は是非回れ右を。そんなわけで、第三弾発売の餞に…なるかどうかはさておいて私が語りたいので2014年UTAGE!における舞祭組の奮闘ぶりと成長ぶりについて述べていきたい。放送開始の初回から年末までの32回*1、更に「忘年会」にも関わらず見事に年を越した伝説の忘年会未公開スペシャルを含め33回を今回の対象とした。まあ忘年会未公開スペシャルでは期待以上のモノが見られたのでいつまでもうだうだ言わないで水に流そう。

もしもUTAGE!とはなんぞや、という方がおられましたらこちら、番組HPを。 
 
 

さて、本題に入る前に、2014年UTAGE!全33回の①テーマ・ゲスト・舞祭組の曲目・諸々変遷一覧、②舞祭組ナイスコメント一覧、さらに③その他見どころ・出演者コメント一覧、を提示しておく。②③については言わずもがな、私の独断と偏見、そして趣向*2が出てしまっているであろうことを断っておく。また一覧表に関しては文量が多く、分割したにも関わらずおそろしく文字が細かくなってしまったので、しっかり読みたい方は申し訳ないがパソコン版ホームページなどを開いて拡大して読んでもらうしかない。まあ、あとあと彼らの歴代コメントなどは紹介していくつもりなので、コメントを見てどんな回だったか思い出したい時でもに使ってもらえればいいかなと。なので今はさらっと見てもらえれば。

 

①テーマ・ゲスト・舞祭組の曲目・諸々変遷一覧*3

 (H:ハモタイム、G:楽器タイム、K:KABA.タイム)

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②舞祭組ナイスコメント一覧

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③その他見どころ・出演者コメント一覧

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さて、 舞祭組はこの番組を通してそれぞれの個性や立ち位置、4人の中の役割分担を固めてきたと言っても過言ではない。と、私は思っている。当初は舞祭組にあまり余裕がなくいじられなれてないように見えたため見る側としても少し強い心が必要だったり、ニカちゃんのわざと調子に乗った発言に礼儀正しいが故にうっかり横尾さんがつっこんでしまったり(5/5放送、以下日付はすべて放送日)、四人で仲間割れを演じてみたもののゴールが見つけられず着地点を模索してしまったり(6/8)、ツッコミ待ちで発言したものの中居さんがそれに悪ノリしてしまい焦ったところで逆にそれをいじられたり(10/13)、焦るあまり自分の立ち位置がブレてしまって怒られたり(11/28)。そんな数々の経験を積んで、彼らは今なおさらに高みを目指して歌にトークに挑み続けている。
4人のバランスとしても、番組の流れの中で舞祭組としてのパフォーマンスについての説明(今回の見所、ハモりパートわけなど)は主に千賀さん、そのフォローやひな壇トークでの切り込み隊長は二階堂さん、さらに彼らのフォローかつ名コピーライター宮田さん、そしてそんな彼らを見守りつつ乗っかりつつあたかも番組キャラクターShishoのような扱いを受ける横尾さん(師匠)、という完全なる4人の個性と役割分担が明確になってきている。
 
千ちゃんの説明はよどみなく臆することなくいつも舞祭組のトークを下支えしてくれる。また「音は俺たちで奏でよう(5/12)」「人を引き立たせるのだけはうまい(6/9)」「座ってってカンペ出る(6/27)」「俺らカブってるけど大丈夫ですか(9/8)」「めっちゃ細いんですから(9/8)」「中居さん踊るんじゃないですか?(11/10)」「幸せいらない(11/17)」「遠くにいるのにここにいる(11/24)」「汚い泣き顔ほど美しいものはない(12/1)」「アーティストみたいなことすんなよ(1/19)」など、話がひろがるようなコメントが上手で、舞祭組はもちろん他の出演者の方への思いやりにあふれたフォローがとてもうまい。千ちゃんの純粋さ、人を気遣う心持ち、たまに天然さがいかんなく発揮されてきている。
 
みやっちのコピーライター力・コメント力も日に日に高まっており、「(春よ)来い来い来い来い(4/21)」「事故タイム(5/5)」「野菜のった白米(8/4)」「ハモりん(6/9)」「後ろに回れば何でもバク転(8/4)」「後ろでフンフン(8/25)」「マナーモード(9/8)」「少子化対策(9/19)」「CHEMISTRYの意思は受け継いだ(9/19)」「マジエロティカ(11/3)」「心がシャットダウン(11/10)」「偽物に限りなく近い(12/1)」「(結構おっきい楽器屋から出て来て)良いのねぇ!って(12/15)」「連チャンでハイタッチ(12/22)」など、まだまだたくさんあるのだが、とにかく一言でその面白さが十分に伝わるコメントを瞬時に出せ、彼の頭の回転の速さと語彙力、ユーモアのセンスの良さがうかがわれる。みやっちは冗談を冗談ぽく言うのがとても上手で、間違っても人を傷つけたりしないので見ていてとっても安心できる。
 
横尾さんは、当初自らのコンプレックスについてはあまりおおっぴらにはしていなかったように感じられるが、5/19のなんてったってアイドル、さらに同日優しい雨でのいきなり横タイムという中居さんの荒療治によりその歌唱力・滑舌の悪さを明るみにした。その後6/23に「師匠」認定を受け、さらに同日テンパって「勇気、元気っていうか自信満々」という名言を残し、その後も「何が正解だよ(7/28)」「5、6、7、8、どうぞ!(8/4)」「フタしてる(8/11)」「音響さん次第(8/11)」「言うな言うなそれを言うな(9/8)」「(3人が)誘惑してくるんすよ(9/8)」「俺ラップはいけるなと(9/15)」「消せぬ(9/19)」「俺のガイドがいなくなった(11/3)」「しょうがないっすよ難しいっすもんこれ(11/10)」「負けましぇn(12/8)」「ぴょい~ん(12/15)」「全力でやっただけ(12/15)」などなど、死んだような目をしてるかと思えば爆笑して、緊張してるかと思えば褒められて調子に乗って照れ笑いして、へこんでいると見せかけてよくよく見ると目がすわっててキレちゃってなどと、まあマイペースに色とりどりの横尾ワールドを展開してくれている。個人的には横尾さんはテンパるかキレるかはっちゃけると面白いと思っているのだが、とにかく現在では生来の人懐こさ(ひとりだけTEEさん.川畑さんと連絡先交換、Barでひとりグラスで氷を転がしていたと暴露される(11/24))とどこか抜けた面白さですっかり愛されキャラクター化している。ちなみに2014年ラスト、12/22の放送では最後の次回予告にて壊れかけのRadioにかけて「来年も壊れかけのShishoをよろしく」といったテロップが出て、横尾ファンの私でさえUTAGE!をよろしくじゃなくていいんかい!というツッコミを入れたくなった。本人は未だマナーモードであろうが、今後も宮二千とUTAGEファミリーに愛されて、少しずつ前に進んでくれたらいいな。
 
さてさて横尾さんの脱皮にも目を見張るものがあるが、さらに上を行くのがニカちゃんではなかろうか。2013年末のラジオで藤北にいじられながらも「ガヤドル」へと歩みを始めると公言したニカちゃん。初回から一生懸命中居さんに食らいつき、「なんで飛び級して4人だけで出ちゃうか(4/21)」「恥をかいたのはまだ舞祭組だけ(5/5)」「UTAGEの怖さをわかってない(6/2)」「ダンスにはハモリがない(6/9)」「中居さん結婚したら舞祭組行きますよ。…歌いに(6/16)」「師匠理解されないと怒るんで(8/11)」「衣装黒いけど気にしないで(8/11)」「生まれてきてくれてありがとう(8/18)」「ずっとぶるぶるしてる(9/8)」「師匠が歌詞間違えたあ~!(9/19)」「おしゃれな奴がいるな、フンッ(11/17)」「師匠に質問一日三つまで(12/8)」「僕は多くを語らない(12/15)」「藤ヶ谷さん、玉森さんほどイケメンではない(1/19)」「毎回わくわくする(1/19)」など、全体を通して様々なコメントを残している。こうしてみるとニカちゃんの発言はツッコミや調子にのった舞祭組ごっこ、メンバー特に師匠へのフォローや自身がテンパった時の瞬間的なものなど様々だが、彼はいつも番組全体の流れを見ようと努力しており、話題をどこかに持って行くための布石としての発言がちらほら隠れている気がする。そしてそのニカちゃんの発言を聞いて舞祭組4人がチームとして息を合わせて団体技を披露することが度々あり、本人たちはここまで細かく指摘されると嬉しくないかもしれないけど、個人的にはその連携プレイを目にするとすごくうれしくなるし、見ていて純粋に面白い。
 
先にのべたように、舞祭組の歩みは個々人の成長だけではない。舞祭組4人としてのチームワーク・バラエティ力も底上げがなされ、さらにその効果がKis-My-Ft2に帰った時もあらわれているのではないか、と最近では感じている。4人で立ち上がることもそうだし、「僕らも…アイドルですから!(5/19)」や「(街角で芸能人に会ったことは)ないね!(6/23)」などに代表される歌以外でのハモりやメンバー同士のフォローは数知れず、それを感じる場面は多々ある。また、常にお互いが味方なのではなく、時々手のひら返してお前なにやってんだよと仲間にもつっこんだりもできる。そこで、今回はニカちゃんが切り込んで3人(と言っても横尾さんは座っている場合はあまり多く発言しないけど)がそれに乗っかる二つの場面をここで紹介していきたい。

 一つ目は12/1放送のUTAGE!終了間際、中居さんが「みんな歌ウマいねぇ!」と声を発した時。以前の記事でも書いたことのあるエピソードだが、今でも私の記憶に色濃く残るその時の舞祭組の表情。キタキタ、これは中居さんからの挑戦状だぞ受けて立ちましょうとでも言わんばかりの顔。二千がすぐにマイクを口元まで持ちあげ、応戦準備を整えつつ切り込む間をはかる。まゆゆさん・中居さんのやり取りののちもう一度「ウマいね」と言う中居さんに向かって「そうですかぁ?」「いやいや」と少しトボけつつ一斉に入る。中居・舞祭組による超真剣アドリブコントの火ぶたが切って落とされる。これは戦いである。そののち中居さんがこっそり言った「うるっせーバーカ」(コワい)にもめげず、ニカちゃんの本気の返し「中居さんも歌がうまかったら完璧なんですけどね」炸裂。今なんつった、と脅しをかける中居さん(コワい)にひるむことなく「って、宮田が言ってました。」というまでもしっかり間をとって。その後、みやっちから千ちゃん、TEEを経由して責任は横尾さんに押し付けられ、中居さんの「師匠が言うなら、俺、頑張ります」で無事終着。

同様に、1/19放送の忘年会未公開SPでは北山さんは歌上手いのかと中居さんから質問が。メインボーカルですし、と言いかけたお玉をさえぎって、またもニカちゃんの「いや!」が炸裂。一瞬戸惑った残り3人と爆笑した藤ヶ谷さんを尻目に、「前三人だけどふつう」という荒削りなパスを出すニカちゃん。そこは北山にいさん、中居さんのフォローもありしっかりパスを受け取って、「なんで前の3人なのか、見せてやるよ!」と正解をたたき出す。その後もにかちゃんに乗っかって「水飲むなよ」「アーティストみたいなことすんなよ」と野次を入れる宮千。歌い始めると藤玉含めみんな真剣に聴いていて、歌い終われば「ミツってそんなにうまかったっけ」と褒めちぎる。ああ、舞祭組もキスマイもすきだなあと思った瞬間。

なにを言いたいかわからなくなってきてしまったけど、舞祭組ちゃんたちは日々中居大先生とUTAGE!ファミリーの下、歌・ハモリ・楽器などのパフォーマンスはもちろん、トーク面でも目覚ましい進歩を遂げてきているのではないか、ということだ。そしてそれは個々の進歩でもあり、チームワークとしての進歩でもある。先日舞祭組4人で出演した「笑ってコラえて!(2/11)」でも、その修行成果として瞬発的なコメントができるようになったのが垣間見えた気がしている。そして、彼らは放送開始から約10か月経った今でも、失敗を恐れることなく日々トークに切り込みつづけている。それは、舞祭組4人での修行であると同時に、周囲の方々の愛があってこそなのだろうと想像するに難くない。そういう意味で、私は単なるいちファンではあるけれど、感謝の気持ちでいっぱいである。先生方やファミリーのみなさま、中居さんとの絡みも必見。

 

さて、UTAGE!本来の歌番組という要素を全く無視した形になってしまった。少しだけその点を付け加えるとするならば、2014年舞祭組のハモタイムは、成功3回(4/28硝子の少年、6/16はじめてのチュウ、7/28 secret base ~君がくれたもの~)、失敗はそれ以外である。まあ、番組の意図などもあると思うので回数だけではああだこうだ言えない部分もあると思うが、今年に入って一度(2/9ラブ・ストーリーは突然に)そこそこうまくいったのもあり、歌唱力は4人とも安定してきているのではないかと感じている。また、ハモタイム以外でもKABAタイム、最近では楽器(ガキ)タイムなどにも挑戦しており、舞祭組ファンにはたまらない展開となっている。

 

最後に。舞祭組総合プロデューサー中居先輩は3作目で舞祭組を手放すとも発言しており、それが現実のこととなるのかを含め彼らの今後の活動がどうなるのかは私にはまだわからないところでもある。中居さんがまだやってくれるのか、違う人が曲を提供してくれるのか、自分たちでやるのか。全ての可能性が未だ残っている。舞祭組が万が一解散したらUTAGE!はどうするのかな(でもここまでUTAGE!に食い込んでいたらいなくなるのも難しいのかな)などといろんなことを一瞬考えたりもしたが、でもまあどうなるにしろ、現段階では彼らの行く末を見守り応援し続けたいと思うだけである。

これから形を変えて歩んでいくにしろ継続していくにしろ、彼らにとってこの一年が進歩の年になったことには変わりはない。彼らが貪欲に、如実に成長する姿を見ることができてとても嬉しかったし、純粋に面白かった。今後の挑戦・成長・活躍にも是非期待していきたい。

 

 

 

 

 

*1:音楽の日内での放送1回、ゴールデンタイムでの特別放送1回をふくむ

*2:私はキスマイ全員大好きだが特に横尾さんに目がないし甘い

*3:4/28放送分は録画を消してしまったため内容に穴があります。また、記載ミス等ありましたら申し訳ありません

タテとホコ (最終回)

本格的にキスマイにはまって約1年ほど。過去のラジオを聞きあさるところから始まった私の活動も、Twitterを始めたところから一気に情報量が増えた気がする。先日友人とカラオケに行き、舞祭組への認識の違いにカルチャーショックを受けたことから、自分がかなりジャニオタ脳になってきていることを私はやっと自覚した。そこで今回は、ジャニーズどころかアイドルファン素人出身のファンから見たジャニオタ界の印象について残しておきたい。

 
…というスタンスのもと、今回はシリーズとして「タテとホコ」を展開してきた。過去のものはこちら。
 
これまでに述べた、ジャニオタ新参者にとっての数々のカルチャーショックを受けて私が感じたことは
 
皮肉だなあ(笑)
 
ってこと。
CD売り上げや視聴率に一喜一憂し、自らの財政難に喘ぎ、チケット争奪戦や詐欺、マナーうんぬん、テレビに出れば爪あとを残したかうまいコメントを言えたかを気にしてしまう。頑張ってる!と拳を握ってしまう。
自分がこの世界に足を踏み入れるまで、ファンにとってアイドルとは非現実的な存在だと思っていた。その存在により、現実逃避をすることで楽しみ、元気づけられるものだと思い込んでいた。しかし実際のオタクたちが直面しているものは、ある意味日常よりもリアルな現実であった。現実から逃げて、また別の現実に直面する。皮肉なようで、でも現実ってそんなもんだよなとどこか納得してしまう。矛盾してるようで的を得ているようで。
 
私にとって彼らは、日頃の諸々を吹き飛ばしてくれる、支えとなってくれた存在であることは間違いない。しかし、実際に彼らを取り巻くものは何よりもシビアな現実なのだ。会いに行くためにはファンクラブに入りお金を払わなくてはいけないし、詐欺は出るし、マナー問題、ファン同士の人間関係だってある。彼らへの好きという気持ちの中身も、価値観も、何を求めるかも人によって違う。彼ら自身も芸能界で生き残るために並々ならぬ努力もしなくてはならない。現実から逃れたくて逃げ込んだ先にいた彼らに私は間違いなく救われた。その先で私に見えたものは、誤解を恐れず言うならば、これまで目を背けてきた何かを突き付けられるような、より顕著な現実でもあった。
 
しかし、それでも私は彼らが好きだ。実際に今を懸命に、しかし楽しんで生きている彼らだからこそ惹かれるものがある。そんな彼らだからこそ共感できることがある。彼らもまた、私たちと同じ現実の世界で今この瞬間もがむしゃらに闘っているからこそ、私たちは彼らに惹きつけられ、彼らの将来と自分の現実とに夢や希望を見ることができるのかもしれない。

タテとホコ (3)アイドルの見方

本格的にキスマイにはまって約1年ほど。過去のラジオを聞きあさるところから始まった私の活動も、Twitterを始めたところから一気に情報量が増えた気がする。先日友人とカラオケに行き、舞祭組への認識の違いにカルチャーショックを受けたことから、自分がかなりジャニオタ脳になってきていることを私はやっと自覚した。そこで今回は、ジャニーズどころかアイドルファン素人出身のファンから見たジャニオタ界の印象について残しておきたい。

 

というわけで今回は第3弾。第1弾・第2弾はこちらから。

タテとホコ (1)担当とはなんぞや - タナゴコロ

タテとホコ (2)チケットとライブ - タナゴコロ

 

(3)アイドルの見方

これまでは担当制、チケットとライブについて述べてきたが、今回はより自分の内面的な話になる。というのも、これまでテレビで一般的なバラエティ番組や歌番組などを見る時は完全に視聴者、つまり100%受け手側の視点でそれらを見ていたのだ。今だって100%受け手であることに違いはないのだが、何が変わったかと言うと、彼ら目線を想定しながらテレビを見る場面が出てきたこと、そして彼らの活躍、という視点を得たことだと思う。

一般的に、バラエティや歌番組では私たちは情報を受け取る側である。出演者らが面白いコメントを発した時やいいリアクションをした時でも、これまでは純粋に「面白い」「楽しい」などとしか感じなかったし、イマイチつまらなかった時は「つまんない」「見るのやめよう」という、至極普通な感想しか抱かなかった。普通、一般的な視聴者として想定されているテレビの見方もこういう類であろう。

しかしキスマイファンになってからというもの、彼らが面白いことを言えば「面白い」という感情と同時に「今のニカちゃんナイス返しだったな考えてたのかな」とか、「みやっちはとっさに言うコメントが素晴らしい」とか、「千ちゃんがんばってるな」、「横尾さん爪あと残してる…!」といったような、彼ら自身をも見てしまうようになった。また、ゲスト出演した番組に出ようものなら「キタミツ、コメント力すごいな」とか、「ガヤさんかなり出番多くない?」とか、「この玉さんは一般受けしそうだわ」などなど、とにかくもはや何目線なのかと突っ込みたくなるようないわば保護者的な視点を会得し、番組の内容への純粋な感想以外のものも感じるようになってしまった。

少し話はそれるが、直近で言えば12/1放送のUTAGE!終了間際、中居さんが「みんな歌ウマイねぇ!」と声を発した時の舞祭組の顔が忘れられない。キタキタ、これは中居さんからの挑戦状だぞ、受けて立ちましょうとでも言わんばかりの顔。にかせんがすぐにマイクを口の近くに持ち上げ、応戦準備を整えつつ切り込む間を見る。まゆゆさん・中居さんのやりとりののちもう一度「ウマイね」と言われ「そうですかぁ?」「いやいや」と少しトボけつつ入る。ナイスタイミング。中居・舞祭組による超真剣アドリブコントの火蓋が切って落とされる。これは戦いだ。その後中居さんがこっそり言った「うるっせーバーカ」にも怯まず、にかちゃんの本気の返し炸裂。「って、宮田が言ってました」と言うまでもしっかり間をとって。この部分を見て、なんだかすごく熱くなった。舞祭組、必死に、がむしゃらに進んでるよね。

 

また、キスマイや舞祭組の歌番組出演時も、前までは番組を見ていたとしてもぼんやり歌を聴きぼんやりパフォーマンス見ていたであろう(実際には以前はキスマイが出ていてもほとんど見てなかったけど)が、今では彼らの小さなアイコンタクト、表情、振り、ちゃめっけ、落とし物からその回収まで目を光らせて楽しんでいる。

さらに、舞祭組の演出についても、私は彼らが「ブサイク」と呼ばれる泥臭い道を進む決意をしたこと、それはまた格差からの(ある程度戦略的な面はあるかもしれないけども)脱却であり、何より前3人も応援していて4人も頑張っている、ということを知っているので舞祭組が舞祭組らしく頑張っていると嬉しくなる。棚ぼたはそのスタートを決めた素晴らしい曲だ。でも、他の人とカラオケに行って棚ぼたやてぃーてれを歌うと「歌詞すごいね…(ちょっと引いてる)」とか、「前の3人のこと意識しすぎでしょ笑」などというリアクションをもらうこともある。前3人の名前が入っていて喜ぶオタクと、意識し過ぎだと感じる一般人、この発想の違いによって私は自分がオタク脳になっていることをやっとこさ自覚した。つまり、某有名先輩ジャニオタさん(名前を出していいものかわからないのでとりあえず伏せておきます)の言葉を借りるならば、私たちは彼らの物語を読んでいる。他の人はその物語は読んでいないが、有名なキャッチフレーズだけを知った、というところか。そのキャッチフレーズに至るまでの彼らの想い、過去、関係性はキャッチフレーズだけでは届かない。だが、キャッチフレーズに惹かれて新たに物語を読んでみようという気になる人も現れるかもしれない。それこそが視聴者への爪あとを残す、ということなのだろう。

私たちファンがこのような発想をしてしまうのは、物語を読んでいるからというほかにもうひとつある気がする。それは、多少なりとも彼らにさらに飛躍して欲しいと思いながら見ているからだ。担当についての部分でも書いたが、私たちはアイドルの今後に夢を見る。その将来に期待する。だからこそ、そのステップアップを待ち望み、いいコメントやリアクション、パフォーマンスが出来ると嬉しくなるのかもしれない。

 

これまでのべた変化はファンになり立場が変わったのだから当たり前のことのようでもあるが、私にとってはまったく知らない世界への第一歩であり、さらには自分がその世界へ知らず知らずのうちに染まっていることに気付き2度びっくりである。

タテとホコ (2)チケットとライブ

本格的にキスマイにはまって約1年ほど。過去のラジオを聞きあさるところから始まった私の活動も、Twitterを始めたところから一気に情報量が増えた気がする。先日友人とカラオケに行き、舞祭組への認識の違いにカルチャーショックを受けたことから、自分がかなりジャニオタ脳になってきていることを私はやっと自覚した。そこで今回は、ジャニーズどころかアイドルファン素人出身のファンから見たジャニオタ界の印象について残しておきたい。

ということで今回はシリーズ第2弾。第1弾はこちらから。タテとホコ (1)担当とはなんぞや - タナゴコロ

 

(2)チケットとライブ

キスマイに興味を持ち、動画サイトで過去の動画を見ていたころ。たまたまライブ映像を見た。その時はそれがいつの何のライブ映像かも知らず、そもそもこれまでアイドルに限らずライブ映像など見たこともなかった。 私はその熱量と楽しそうなメンバー、ダンス、歌、演出の融合にたちまち魅了された。

何度か見るうちに動画は消されてしまったが、その後本格的に彼らにハマり、私がまず手に入れたのはシングルCDでもアルバムでもなく、4本のライブDVDだった。特典映像にあるオフショットが見たくてミント、約束は初回版を購入した。

ライブ行ってみたいなーと思った私にまずはじめに衝撃を与えたのは、ファンクラブに入らないと(ほとんど)ライブに行けないということ。まじか。そしてその中でもなんだか面倒そうな振り込み、しかも先払いをして抽選に当たらなければ入れないという。その上抽選に当たってるかどうかは電話で確認、なかなか繋がらない…繋がったら落選だった、とか。すごい世界だな。さらにJr.のファンともなると出るかどうかもわからないお目当てのJr.のためにチケットを取らねばならない場合もあるとのこと…。もうその情熱だけで冗談抜きで頭が下がりますというかなんというか恐れ入ります。

そしてよくよくTLを見ると、「名義」の文字。私の名義は役に立たない、名義増やそうかな…?おそらくファンクラブ会員の名義のことで、一部の人は同じライブに何回も入るために(もしくは全滅を防ぐために)複数名義を持っているらしい、と推測。むしろこれが普通なのか?どれだけの人が複数名義を持っているかは不明であるが、まったくもってすごい世界だ。さっきからすごいしか言ってない。

当選が決まれば座席の良し悪しが判明し、それに伴い自分のお目当ての担当が見えやすい(であろう)ところと交換、もしくはいけなくなったチケットの取引(ほんとはダメっぽい)が発生。定価+手数料は良心的だが、オークションに出したりTwitter上でも「積む」の文字もチラホラ。詐欺被害もドタキャン被害もチラホラ。今回のライブでは無効チケットも発生。うむむ。正直な感想は、コワイ世界だなってこと笑。いつか私がライブに行きたくなったら、出来るだけ自力で当選するか知り合いと一緒に入らせてもらうか、とにかく正規ルートでチケット取りたいなと心に誓う。

終了後、ライブに行った方からはレポートがなされる場合がある。セトリ、演出、MCや大喜利の内容はもちろん、衣装、髪型、全体のビジュアルや調子の良し悪し、ふとした仕草や様子、メンバーとの絡みなどなど…。正直これはとても楽しい。ライブに行ったことはないが、メンバーわちゃわちゃが好きな人にはたまらない情報である。ライブに行けてないのにそれを文字や絵でも知れるのはとても嬉しいことだった。

と同時に、一緒にライブに参加していたファンのマナーへの感想もチラホラ。うちわは胸の位置、髪を盛らない(後ろの人が見えにくい)、モノを投げ込まない、席移動しない、銀テに群がり過ぎない…うーん、マナーとモラルは守った方がお互い楽しくいられるんだろうな。

 

…なんだかジャニオタの印象というか、ジャニオタの生態というかそういうモノになってしまっている。どこかの誰かに偉そうだと目をつけられそうだ(笑)

とりあえず、チケットとライブで私がカルチャーショックを受けたのはこのようなことである。多分、今後もジャニオタの末端として行きてゆくならば、こんなことは常識として取り込んでいってしまいそうなのでここに残しておく。全体通しての感想はこのシリーズの最後に述べたいので、ここでは控えることとする。

タテとホコ (1)担当とはなんぞや

本格的にキスマイにはまって約1年ほど。過去のラジオを聞きあさるところから始まった私の活動も、ツイッターを始めたところから一気に情報量が増えた気がする。先日友人とカラオケに行き、舞祭組への認識の違いにカルチャーショックを受けたことから、自分がかなりジャニオタ脳になってきていることを私はやっと自覚した。そこで今回は、ジャニーズどころかアイドルファン素人出身のファンから見たジャニオタ界の印象について残しておきたい。

はじめは1つの記事にしようと思っていたのだが、思いのほか文量が多くなったのでシリーズ化しようと思う。今回はズバリ「担当」について。

 

(1)担当とはなんぞや

まずツイッタ―で目に入ったのは「担当」の文字。自己紹介、ツイート、たびたび出てくる。ほどなくAKBの「推し」という言葉とほぼ同義と捉えたのだが、さらに応用として自担、同担、事務所担、jr.担、箱押し、かけもち、担降り…。うーん、そんなに担当って重要なポイントなのか。当初、キスマイの誰が好き、というわけではなく彼らの空気感、お互い信頼してるからこその気の遣わなさ、男子高生の心のままオトナになってしまったような無邪気さとしょーもないおふざけ、と見せかけつつふとした時にはきちんと大人な気遣いも垣間見せ、その上それぞれ心の底には上を目指す・仲間を想う熱い思いも抱いている、そんな彼らの関係性と雰囲気に惹かれたわたしにとっては担当、という概念は謎であった。同担拒否/歓迎、かけもち拒否/理解、そこにこだわりがあるならまずその価値観を共有できる人と仲良くなりたい、という気持ちは分からんではないけど、オブラートをこよなく愛する日本人が、極端に言うならば価値観の合う人としか絡みませんよという意思表示をこんなに明確に表すのもネットならではだなと。や、考え方は人それぞれだし、仲良くなってからそれで仲たがいするより合理的だけども。

ものすごーく個人的な見解として、「担当」という制度や概念は、新たなアイデンティティの創設・もしくは自覚のような面も持ち合わせているのではないか、と感じている。白熱教室で有名なサンデルに代表されるコミュニタリアン的に考えるならば、コミュニティに属してはじめて集団の中での自分の立ち位置が明確になり、アイデンティティが見出せるという。同様に、担当の存在により、ジャニオタの中でも△△というグループのファンで、さらに〇〇担、という自らの立ち位置が明確になる。つまりはコミュニティ(ジャニオタ・△△グループファン・〇〇担)に属すことにより、自分もその「〇〇担」というアイデンティティを得る。それによって自分への権利義務感覚(応援しなきゃ、理解者でいなきゃ、こんな素敵な◯◯を買わずにはいられない、果ては売上貢献のために、売れるためには…etc)が発生したり、いわゆる「同担」という仲間意識(〇〇担同士なんだから、協力しよう!仲良くなろう!)が芽生えたり、他の人との立ち位置・距離感もなんとなく初期設定されたりする。自分の担当(アイドル)との関係性(仲間・友達・親しい・先輩・後輩など)によっては他のアイドルにも良い印象をもったり、他担のファンへの印象も誰の担当かで変わってきたり…と、いう場合だ。ファンは担当(アイドル)に似てくるともいうし、担当によってファン同士が似てくる時もある。もちろん人間同士のことなのでそれだけでは人との関係性は決まらないし、どこまで踏み込むか、どのようにジャニオタライフを楽しむかは個人次第だ。

実際わたしも横尾さんのいいショットやコメント、メンバーとの面白いトークの載っている雑誌を見るとこれは買わねば…!という衝動にかられる時がある。買いたい、欲しい、という気持ちに違いはないのだが、それが感覚としては「やばいこれ買わなきゃ」にナチュラルに変化しているのである。恐ろしい。横尾さんの引力たるや。

 

さらに「担降り」。これもジャニオタにとってはかなり核心に近いというか複雑なものらしく、捉え方も人それぞれ、でもみんなそれに対しての興味は多少なりとも抱いているように感じる。「担降りとは」「担当とは」そういったブログやコメントも定期的に見かける。これは自分がアイドルに何を求めているのか、どのような対象として見ているのか、つまり自分の中の「担当」の定義によって「担降り」の定義は変わる。「好き」にもいろいろあるし、現実の恋愛の仕方にも色々(友達感覚、一目ぼれ、束縛、一途、尽くす、楽しいならよし…)ある。それと似ている。そしてどのように捉えるにしろ多くのオタがこれに興味を持つのは、なんとなく後ろめたいというか申し訳ない気持ちがあるが、それとどう折り合い次へと進むかをみなが模索しているからな気がする。

自分が興味を持つまでは、ファンはある種恋愛や憧れと似たような感覚でアイドルを追っているものだと思っていた。もちろん、そのような感覚もあるにはあるのだろうけども、アイドルとは「恋焦がれるもの」というだけではなく、「応援したいもの」という価値観もあるということを知ったとき、なるほど担降りにどこか痛みが付きまとうようなのはそのせいもあるのかと妙に納得した。

今はまだ完璧でなくとも(逆に完璧だったとしても)、これからに期待させてくれるという点もアイドルの大きな魅力である。この人が好きだ、その上うっすらとでもまだ見ぬ将来に思いをよせ、期待していたとすれば。より強く惹かれ応援したい人ができてしまった時、そしてそちらを主に応援すると決めることは、たとえ元担が成長したことが要因のひとつを構成していたとしても、痛みを伴うだろうと想像するに硬くない。その上先に述べたようにすこしでも義務感、というか義理を感じていたら、もっと私たちの感覚に合うように言い直すならば情がわいていたら、それは痛くて当然である。

 

ジャニオタ(私の場合はキスマイ)熱が一人でテレビやラジオ、ライブDVDを見ていた時よりも格段にツイッターをやり始めてから加速したのは私だけだろうか。他の方のツイートで「あああここ見落としてたかわいい」という新たな発見だったり、「こっそりこんなことして遊んでる…!」「この二人の関係性はこうだから…」という新たな楽しみ方(コンビ・トリオ)の開拓・他の人の考察や妄想を楽しむなどなど、かなり世界が広がってしまったように思う。これこそが、コミュニティの力、つまりは同じ者(グループ・個人)を好むものが集結できる、「担当制」のなせる業なのかもしれない。

横尾さん。と少しの二宮千

最近、やっとひと段落ついて、これでもか!というくらい依存してきたキスマイに日々感謝している。趣味って大事。アイドルに救われる、なんてことがあるわけない、カッコいいからとかよくわかんないと思っていた一年前の自分に言いたい。全ての人が当てはまるわけではないけれど、アイドルに救われることもあるのよ。

 
で、今日は私から見た横尾さんについて。ここで最初に断りたいのは、あくまでこれは私から見た、私フィルターの横尾さん。基本的に普段はおちゃめで面白くてかわいいと思ってるけど、今回はその内面にスポットを当てたい。だからまたしても重い内容っぽくなっちゃうことは避けられないのでそんなの嫌な人はここでリターン。
 
 
 
横尾さんは、何と言っても人間味がある。人間臭い。それゆえなぜか周りの共演者に愛される。でも本人にその自覚はない。なのに時々ツボに入り横尾地獄に落ちる人出没。
 
ラジオやキスブサだけではわからなかったけれど、雑誌の言葉、フェイク、キス濱、ライブDVD、メイキング映像、極め付けの裸の時代を見て感じたのは、横尾さんの醸し出す不器用さとまっすぐさと…なんというかあふれんばかりの周りへの愛情というか気遣い…というと語弊がありそうだけれども。とにかく、この人は本当に自分より他人のことがよく見えていて、むしろそれゆえに自分のことは忘れてしまいがちで、なんというか本当に不器用で愛おしい人だと思った。
 
 
過去、何度も辛い思いをしつつ、諦めつつ、それでも諦めきれず、プライドも高いしうまくできないこともたくさんあるし、だからと言ってそれを全て受け入れて道化(誰かを楽しませるために行動する)になりきることにもまだ抵抗があって、いろいろと苦戦している風に見える。
 
一生懸命やることがかっこいいんだと舞祭組になってから何度も口にしてはいるけれど、一生懸命やってもダメなときもあると知っているからこそ一生懸命やることの怖さも知ってしまっている。でもだからこそ尊いのだということも理解はしているはず。でもそれを完全に割り切れるかは別問題。
 
人間だもの、自分がまがりなりにも頑張ってることをネタにされて笑われるのは、そこに相手からの愛や想いがあったとしてもいい気分じゃないよね。
 
 
同じ舞祭組でも、
 
にかちゃんは生き残るために、メディアを通して見ている人に楽しんでもらえるようにするには、という自分の中の目的が常にある。もうどこでどんな風に反応したらいいか考えなくても脊髄でひらめくくらいにはなってるかもしれない、考えこむより先にひらめいて動くだけのパワーと当たって砕ける元気がある感じ。
 
千さんは負けず嫌いでハングリーででも純粋で優しいから、いじられてもどんなチャンスでもつかんでやるって考えて行動できるのに加えて、長年グループ内でも弟として生きてるしいじられても楽しめるだけの自分へのある程度の余裕と自信もある。
 
みやっちはそれこそいじられてもその意味を理解して納得しているからむしろそれを武器にして自分の役割とやりたいことをより追求していくことすらやってのけているような実は賢くて心が広い人で、まず一歩を踏み出す勇気がある。
 
というイメージ。そこにたどり着くまでおそらく彼らも悩んだ時もあったと思うし、今でも悩んでいる部分もあるかもしれないけれど、彼らはそれぞれ目的や目標があるから強い。
 
横尾さんだって弱いわけじゃないし、ほんとは優しいし、無意識かもしれないけど常に仲間を気遣っているし(そのせいで自分が隠れる)、はっちゃけたりパニクると面白いし、容姿端麗・スタイル抜群だし、料理も家事もパラパラ漫画作りもバルーンアートもできる。
 
でも、グループとしてどうなりたいかは仲間を信じることで描けても、自分がどうなりたいか、ということ、つまり目的を持つことはそれが出来れば強くなれる一方でとても勇気がいること。だってそれが叶えられるかは自分1人でどうにかなる問題ではないのに自分1人で背負わなくてはいけなくて、実際に過去何度も夢見た未来から(本人の責任だけではなく)軌道修正を強いられてしまっていて。
 
そんなわけで、横尾さんが悪いのではないのだけれど、自分に自信がないのが一番本人が辛いところではないかとおもう。
自分が好きなら、自分のしてることこれで間違いない楽しいって胸はって言えるなら、例え他の人に何か言われてもそこまでつらくない。それこそ目的のために利用するくらいには強かになれる。
でも横尾さんが愛しているのは自分ではなくメンバーなのであって。求めているのは自分未来ではなくグループの未来。それは悪いことではないし素晴らしい生き方だと思うし私が彼を好きな部分ではあるのだけれど、じゃあ自分はそのためにどうなりたいかと考えるまでにはまだあと一歩の勇気と元気と自信が足りない様子。だって自分は歌もリズムもニガテだしよく噛むし。とか、無意識に考えてるのですよ多分あの人は!
そして自分でも分かっちゃいるけど人に言われるとちょっと嫌な気分がして当然だよね、自分の足りないところって。
 
 
 
それでも楽しそうな横尾さんを見た人がとっても幸せになるってこと、耳元で大声で教えてあげたい。外見もステキだけど、外見だけじゃなく、幸せな横尾さんを見て幸せになれる人がたくさんいるんだってことを叫びたい。あなたの何かに救われた人が本当にいる、その力があることを信じてほしい。そして、もうそろそろ横尾さん自身が何かを目指してもいいと思う。負い目や引け目、もうチャラにしちゃって楽しんでしまってもバチはあたらない。
 
大好きな仲間と、素敵な共演者さんたちと、スタッフさんと、みんなで楽しんでほしい。
その上で、後ろを振り返る反省ばっかりじゃなくて、もちろんそれも大切なんだけれど、あなた自身の未来を探す方向に目を向けて欲しい。
勇気と、元気と、自信を、本当の意味で手に入れてほしい。っていうかあのコメント最高だった。追い込まれた時の横尾さんかわいい。
 
デビュー発表されたコンサートでキタミツがsmile途中でそれまで一緒にEXILEしてた横尾さんを振り返った瞬間。あれは、意味がある行動だと思ってる。
 
君の笑顔でこれだけの人が笑ってるのに
 
ひとりじゃないと気づいて欲しいよ
 
いつかこの涙も笑顔に変わる日が来るから
 
君にはずっと笑っていて欲しいよ
 
 
それとももう、無意識の中でも気付きはじめているのかな。みんな、あなたが好きなんだと。そして見つけかけたのかな。料理なら負けない。これが好きだ、これがやりたいって。これまでとは違う、コンサートで笑う横尾さんとかファンサする横尾さんが目撃されているけど、少しずつ、前に進み出しているのかな。
 
だとしたら、耳元で叫びたい気持ちは変わらないけれど、横尾さんのペースで、少しずつ模索しつつ横尾さんが前へ進んでいくのを一緒に見ていたい。何をしてあげられるわけではないけれど、応援していたい。

横尾地獄への道 (下)

これは、アイドルもジャニーズもよく知らなかった私が横尾さんにハマるまでの道のりである。上下シリーズにしてしまったので前回の分はこちらへ
 

smileを聴いて、とりあえず泣けてきた。

 
それからキスマイを知っていくうち、舞祭組というユニットでデビューしたことも知り、キスブサやフェイクを見るようになり気付けばコンサートDVDを全て買い、ライブ部分はもちろんオフショットのわちゃわちゃ感に癒されていた。個人的には藤ヶ谷さんが撮った朝イチの横尾さんがツボ。この時点で2014年始だった気がする。
 
当時、2014年6月にある試験へと進路を定めていたので、勉強漬けでもあり、ついでにバレンタインというおめでたい日にあっさり玉砕し、またまたしょぼくれた私は裸の時代を購入した。
とりあえずまた泣いた。それぞれから見たキスマイ。みな、一点の曇りもなく胸を張って信じられる仲間が側に居ること。素敵じゃないか。
 
ついでにいうとここで私は完全に横尾さんの虜になった。発表された当時は物議を醸したらしいことは後々知ったが、その時の私は横尾さんが好きになった。おそらくあそこに書かれている以上にたくさん悩み、考え、それでも今ここにいるであろう横尾さんが好きだ。
 
そこからはまさにアリ地獄のような横尾地獄への転落だった。こんなタイトルをつけてしまったけれど、私は決してここが地獄だと思っているわけではない。一歩足を踏み入れたら抜け出せない、矢作さんの言葉を借りれば「底が知れない」男、それが横尾渉であり、それゆえの周りからの愛され力が最大の魅力だと思っている。決して悪く言いたいわけではない。
 
そんなわけで一歩足を踏み入れてしまった私に、なぜかニコニコ上機嫌な光のシグナル、舞祭組での黄金伝説、UTAGEと、どんどん横尾渉が支給されていき、これまで横尾担が(本人たちの言葉で言うならば)「見切れを狙って」楽しんでいた横尾さんを存分に見られる幸せな超新規横尾ファンがひとり出来上がった。本当に、これまで横尾さんを支えてきたファンの方々には感謝しかない。そして横尾さん、辞めずにこれまで頑張ってきてくれて、ありがとう。
 
そして、6月からの試験に落ち、1ヶ月の就活を経て、やっと私に平穏がやってきた。
 
結局のところ、私は何かに期待したかったんだと思う。
これまではそれなりになだらかな道を歩んできたから、友人や、将来に期待して、それを打ち砕かれて、信じることが怖くなった。それでも信じて頑張りたかった。それを、横尾さんが体現し続けている。おそらく今も、周囲からの評価や、UTAGEの洗礼にマナーモードになりつつ踏ん張っている。ネガティブ発言もしちゃうし、たかしの扱いはお手のものなのにオンナゴコロはわかっていなさそうだけれど、それでも仲間が大好きでニャンちゅうスマイルで笑う横尾さんとキスマイが見られるだけで、私は幸せだ。