タナゴコロ

よこーさん!!キスマイ。初心者。@Ttk_d

タテとホコ (3)アイドルの見方

本格的にキスマイにはまって約1年ほど。過去のラジオを聞きあさるところから始まった私の活動も、Twitterを始めたところから一気に情報量が増えた気がする。先日友人とカラオケに行き、舞祭組への認識の違いにカルチャーショックを受けたことから、自分がかなりジャニオタ脳になってきていることを私はやっと自覚した。そこで今回は、ジャニーズどころかアイドルファン素人出身のファンから見たジャニオタ界の印象について残しておきたい。

 

というわけで今回は第3弾。第1弾・第2弾はこちらから。

タテとホコ (1)担当とはなんぞや - タナゴコロ

タテとホコ (2)チケットとライブ - タナゴコロ

 

(3)アイドルの見方

これまでは担当制、チケットとライブについて述べてきたが、今回はより自分の内面的な話になる。というのも、これまでテレビで一般的なバラエティ番組や歌番組などを見る時は完全に視聴者、つまり100%受け手側の視点でそれらを見ていたのだ。今だって100%受け手であることに違いはないのだが、何が変わったかと言うと、彼ら目線を想定しながらテレビを見る場面が出てきたこと、そして彼らの活躍、という視点を得たことだと思う。

一般的に、バラエティや歌番組では私たちは情報を受け取る側である。出演者らが面白いコメントを発した時やいいリアクションをした時でも、これまでは純粋に「面白い」「楽しい」などとしか感じなかったし、イマイチつまらなかった時は「つまんない」「見るのやめよう」という、至極普通な感想しか抱かなかった。普通、一般的な視聴者として想定されているテレビの見方もこういう類であろう。

しかしキスマイファンになってからというもの、彼らが面白いことを言えば「面白い」という感情と同時に「今のニカちゃんナイス返しだったな考えてたのかな」とか、「みやっちはとっさに言うコメントが素晴らしい」とか、「千ちゃんがんばってるな」、「横尾さん爪あと残してる…!」といったような、彼ら自身をも見てしまうようになった。また、ゲスト出演した番組に出ようものなら「キタミツ、コメント力すごいな」とか、「ガヤさんかなり出番多くない?」とか、「この玉さんは一般受けしそうだわ」などなど、とにかくもはや何目線なのかと突っ込みたくなるようないわば保護者的な視点を会得し、番組の内容への純粋な感想以外のものも感じるようになってしまった。

少し話はそれるが、直近で言えば12/1放送のUTAGE!終了間際、中居さんが「みんな歌ウマイねぇ!」と声を発した時の舞祭組の顔が忘れられない。キタキタ、これは中居さんからの挑戦状だぞ、受けて立ちましょうとでも言わんばかりの顔。にかせんがすぐにマイクを口の近くに持ち上げ、応戦準備を整えつつ切り込む間を見る。まゆゆさん・中居さんのやりとりののちもう一度「ウマイね」と言われ「そうですかぁ?」「いやいや」と少しトボけつつ入る。ナイスタイミング。中居・舞祭組による超真剣アドリブコントの火蓋が切って落とされる。これは戦いだ。その後中居さんがこっそり言った「うるっせーバーカ」にも怯まず、にかちゃんの本気の返し炸裂。「って、宮田が言ってました」と言うまでもしっかり間をとって。この部分を見て、なんだかすごく熱くなった。舞祭組、必死に、がむしゃらに進んでるよね。

 

また、キスマイや舞祭組の歌番組出演時も、前までは番組を見ていたとしてもぼんやり歌を聴きぼんやりパフォーマンス見ていたであろう(実際には以前はキスマイが出ていてもほとんど見てなかったけど)が、今では彼らの小さなアイコンタクト、表情、振り、ちゃめっけ、落とし物からその回収まで目を光らせて楽しんでいる。

さらに、舞祭組の演出についても、私は彼らが「ブサイク」と呼ばれる泥臭い道を進む決意をしたこと、それはまた格差からの(ある程度戦略的な面はあるかもしれないけども)脱却であり、何より前3人も応援していて4人も頑張っている、ということを知っているので舞祭組が舞祭組らしく頑張っていると嬉しくなる。棚ぼたはそのスタートを決めた素晴らしい曲だ。でも、他の人とカラオケに行って棚ぼたやてぃーてれを歌うと「歌詞すごいね…(ちょっと引いてる)」とか、「前の3人のこと意識しすぎでしょ笑」などというリアクションをもらうこともある。前3人の名前が入っていて喜ぶオタクと、意識し過ぎだと感じる一般人、この発想の違いによって私は自分がオタク脳になっていることをやっとこさ自覚した。つまり、某有名先輩ジャニオタさん(名前を出していいものかわからないのでとりあえず伏せておきます)の言葉を借りるならば、私たちは彼らの物語を読んでいる。他の人はその物語は読んでいないが、有名なキャッチフレーズだけを知った、というところか。そのキャッチフレーズに至るまでの彼らの想い、過去、関係性はキャッチフレーズだけでは届かない。だが、キャッチフレーズに惹かれて新たに物語を読んでみようという気になる人も現れるかもしれない。それこそが視聴者への爪あとを残す、ということなのだろう。

私たちファンがこのような発想をしてしまうのは、物語を読んでいるからというほかにもうひとつある気がする。それは、多少なりとも彼らにさらに飛躍して欲しいと思いながら見ているからだ。担当についての部分でも書いたが、私たちはアイドルの今後に夢を見る。その将来に期待する。だからこそ、そのステップアップを待ち望み、いいコメントやリアクション、パフォーマンスが出来ると嬉しくなるのかもしれない。

 

これまでのべた変化はファンになり立場が変わったのだから当たり前のことのようでもあるが、私にとってはまったく知らない世界への第一歩であり、さらには自分がその世界へ知らず知らずのうちに染まっていることに気付き2度びっくりである。