タナゴコロ

よこーさん!!キスマイ。初心者。@Ttk_d

タテとホコ (最終回)

本格的にキスマイにはまって約1年ほど。過去のラジオを聞きあさるところから始まった私の活動も、Twitterを始めたところから一気に情報量が増えた気がする。先日友人とカラオケに行き、舞祭組への認識の違いにカルチャーショックを受けたことから、自分がかなりジャニオタ脳になってきていることを私はやっと自覚した。そこで今回は、ジャニーズどころかアイドルファン素人出身のファンから見たジャニオタ界の印象について残しておきたい。

 
…というスタンスのもと、今回はシリーズとして「タテとホコ」を展開してきた。過去のものはこちら。
 
これまでに述べた、ジャニオタ新参者にとっての数々のカルチャーショックを受けて私が感じたことは
 
皮肉だなあ(笑)
 
ってこと。
CD売り上げや視聴率に一喜一憂し、自らの財政難に喘ぎ、チケット争奪戦や詐欺、マナーうんぬん、テレビに出れば爪あとを残したかうまいコメントを言えたかを気にしてしまう。頑張ってる!と拳を握ってしまう。
自分がこの世界に足を踏み入れるまで、ファンにとってアイドルとは非現実的な存在だと思っていた。その存在により、現実逃避をすることで楽しみ、元気づけられるものだと思い込んでいた。しかし実際のオタクたちが直面しているものは、ある意味日常よりもリアルな現実であった。現実から逃げて、また別の現実に直面する。皮肉なようで、でも現実ってそんなもんだよなとどこか納得してしまう。矛盾してるようで的を得ているようで。
 
私にとって彼らは、日頃の諸々を吹き飛ばしてくれる、支えとなってくれた存在であることは間違いない。しかし、実際に彼らを取り巻くものは何よりもシビアな現実なのだ。会いに行くためにはファンクラブに入りお金を払わなくてはいけないし、詐欺は出るし、マナー問題、ファン同士の人間関係だってある。彼らへの好きという気持ちの中身も、価値観も、何を求めるかも人によって違う。彼ら自身も芸能界で生き残るために並々ならぬ努力もしなくてはならない。現実から逃れたくて逃げ込んだ先にいた彼らに私は間違いなく救われた。その先で私に見えたものは、誤解を恐れず言うならば、これまで目を背けてきた何かを突き付けられるような、より顕著な現実でもあった。
 
しかし、それでも私は彼らが好きだ。実際に今を懸命に、しかし楽しんで生きている彼らだからこそ惹かれるものがある。そんな彼らだからこそ共感できることがある。彼らもまた、私たちと同じ現実の世界で今この瞬間もがむしゃらに闘っているからこそ、私たちは彼らに惹きつけられ、彼らの将来と自分の現実とに夢や希望を見ることができるのかもしれない。